読売新聞2003/08/02
読売新聞2003/08/02

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「丸刈り校則は人権侵害」市民団体が人権救済申し立て
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 県内の一部の公立中学校が、校則で丸刈りを強制しているのは人権侵害にあたるとして、中学生の保護者らでつくる「中学校の丸刈り校則をなくす会」(宮脇明美代表、約十人)が一日、県弁護士会に対し人権救済を申し立てた。
 申立書は「丸刈り校則は合理性がない。学校が子供の髪形まで決定する権利はなく、地域の伝統や文化を理由に、丸刈りを強制することは個人の尊厳を損なう」としている。

 宮脇代表は西原村で八年前から子どもたちにパソコンを指導。丸刈りを理由に中学校への進学を嫌がる小学生がいたことから、各地の教育委員会に丸刈りを強制しないよう申し入れている。

 九州、沖縄、山口の各県教委によると、校則で丸刈りを定めている公立中学校は、鹿児島で二百七十三校のうち、八十五校。熊本が百九十三校のうち、三十九校。長崎は百九十六校の一割程度で、福岡、佐賀、沖縄は、いずれも一校だけ。宮崎、大分、山口では一校もないという。

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