愛知県岡崎市の丸刈り反対運動
愛知県岡崎市の丸刈り反対運動

ガンバッテた“丸刈り反対運動の記録”の中から、気に入った詩を紹介します。

<羊刈りごっこ>   N.Y

羊が 丸ごと 毛が刈られるの
君は 見たことが あるかい?
足を つかまれ さかさに吊られたら
もう 彼等 羊じゃない ただのモノさ
    ボクも 四月になったら オンナジ
    ボクを おさえこむ 見えない手は
    ついでに ボクの大事な モンまで 刈り込んじまう

12年間 ボクの頭は ボクのモノ
ところが フイに
そいつを よこせ という奴がいる
そんな時 君なら どうする?
    きっと そいつは
    じぶんの モンも ひとのモンも
    ケジメの つかない 大バカヤロウさ

刑務所で 髪型をえらべるって 君知ってる?
何てシアワセモンの 彼等
ヘイの中が 外より 自由だなんて
おかしな国さ この国は
    そして ボクらは
    校門の所で はぎとられた “自由”について
    社会科で 習うんだ

ボクには もうみんな わかってる
ボクと 交わす コトバと
ボクに 見せる 未来がないから
手近な アシタを おしつけるのが 大人さ
    ボクたちが 校門までつくるのは 大人しい羊の列
    先生は 頼みもしないのに キソクの 看守
    こんな 刑務所ゴッコが いつもおとなは 好きなんだ

でも ボクは すべてを スリヌケルさ
未来のない 大人に つき合うほど ヒマじゃない
ホントに刈られているのは だれか
もう とっくに 答えは 出てるもの
    ボクは ボクだけの 未来を つかみとるさ
    ボクを 丸ごと 刈り込もうなんて
    つき合っちゃいられないさ そんな冗談には

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