2000年9月10日の西原村議会議員一般選挙に出馬
2000年9月10日の●●村議会議員一般選挙に出馬

(2002年7月24日、毎日新聞記事)

4年前の選挙の時、近所の人が、ある候補に投票して欲しいと言って、2万円を持ってきました。
私は、今まで熊本市と東京都で投票をしたことがあるのですが、このようなことは一度も経験をしたことがないので、びっくりしました。
もちろん、お金をもらうことは拒否しましたが、少し気まずい雰囲気がありました。
今回、私が立候補して、自分で確かめたり、色々な人の話を聞いて、村の選挙の実態をほぼつかむことが出来ました。
票の売り買いが、90パーセントぐらいの有権者の間で確立されています。
1人あたり、ビール券か、現金1万円が普通です。
よほど気の強い人でないと、もらうのを拒否するのは難しいようです。
私には、次のような選挙妨害がありました。
私に投票しようと予定していた人が、「投票する人が決まっているので、お金はもらえません」と言うと、お金を持ってきた選挙運動員は「あの人は、立候補を取りやめましたよ」と嘘を言い、無理矢理お金を渡して、他の候補に投票させるようにしました。

しかし、私は、金権政治の問題が村だけにあるとは思っていません。
なぜなら、警察はこれらの状況を完全に把握しているにもかかわらず、取り締まろうとはしないからです。
確かに、村の人口が増えれば、自動的に金権選挙は無くなるでしょう。
実際に、隣町も以前は金権選挙が行われていましたが、人口の増加で、今では普通の選挙が行われています。
しかし、国でも少しは、票の売買禁止のキャンペーンをやってもらいたいものです。
実際、この村では、今、医療系産業廃棄物処理場、刑務所を建設する予定などが、住民の知らない間に次々と決まっています。
票の売買で選挙が成り立っているような地区では、住民の反対運動にあいそうな政策は、住民に知らせないで行う事が簡単に出来るようです。

私は、今回、中学校の丸刈り廃止を公約に立候補しました。
当選はしませんでしたが、選挙費用1万円を使っただけで、子ども達に夢を与えることが出来ました。

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