弁護士 熊本日日新聞(2002/4/27)が、福岡県での丸刈り校則撤廃運動をリードした八尋弁護士に取材した記事を載せましたので抜粋して紹介します。

八尋弁護士は
「戦時中の習慣が、合理的な根拠もないまま生き残っているのが丸刈り」
「多様化する子どもや社会の価値観に応える、多様な指導が学校に求められている。
ところが丸刈り強制は単一の価値観を刷り込む象徴的な行動。」
「公立中学校の場合、生徒は学校を選択できない。
学区制で縛りつけておいて、その中で「校則があるから守れ」というのは子どもたちの自由をまさに侵害している」
「学校に自浄作用は期待できない。
何か外側からきっかけがなければ変わらない。
生徒会やクラス会が丸刈り校則撤廃を決議しても、校長や担任がいとも簡単に握りつぶしてしまう。
手順を踏むならば「生徒会の意見を尊重する」とPTAや教職員が事前に約束しておかなければならないだろう」
と述べていました。

熊日の記事によると、熊本県教育委員会の2002年1月の調査で、県内全公立中学校の56.3%が「丸刈り」だそうです。
佐賀県は10年前から丸刈り中学は全廃だそうです。
福岡県では、後2校、丸刈り中学があるそうです。
私は2年前、大分県教育委員会に行って、大分県では丸刈り中学が全廃しているのを確認しています。
熊本県は、なぜ、こんなに「丸刈り中学校」が多いんでしょうか。

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